日本の医師国家試験と医師法
ブルガリア、スロバキア、チェコのいずれかの大学の医学部に進む皆さんは、医学部を卒業した後、どこで医師をするのかという希望を持っていることかと思います。
「日本で開業したい」「EUで、海外を舞台に活躍したい」「発展途上国で、十分に医療が受けられない人たちに医療の手を差し伸べたい」など。
しかし、医師免許を取得し医師として働くためには、綿密に計画を立て、実際にどのような手続きやステップを踏まなければいけないのかを知り理解する必要があります。
特に、医学部卒業後に日本で医師として働くにはどうすればいいのか、日本人である皆さんには最も関心がある点だと思います。 ここでは、日本で医師になるためのステップと医師国家試験、日本の「医師法」について細かく説明します。
医師法と大学の選定方法
日本の医学部に進学する時、皆さんはその大学の教授陣や学校設備、研修制度などを確認することかと思います。 海外の医学部を選ぶ際には、その大学を卒業後、日本の国家試験を受ける際に本試験の受験資格の基準を最低限満たしている大学かどうかを確認する必要があります。 また大学に病院が併設されているかどうかなど、臨床研修を実施できる環境があるかどうかなどが大切な項目となります。
ブルガリア、スロバキア、チェコの国立大学医学部は、日本人である皆さんが卒業後日本に帰国し、医師になるという選択肢を選んだ場合に備えて、医師国家試験受験資格認定項目を満たした大学となります。
ただ、受験資格は厚生労働省によって個々人が審査されますので、医学部での成績などによって医師国家試験の受験資格が得られる人もいれば、医師国家試験予備試験からの受験資格になる方もいます。
また、卒業時点で日本の医師法に何らかの変更が生じた場合は、その時点での認定審査となるので、現時点で保証されるものでもありません。
しかし、現在医療は国際化し、ボーダレスの時代を迎え規制緩和が進んでいる状態ですので、今後その規制緩和の流れに逆行するような法律改正があるとは考えにくいと思われます。